「竹内文書」の謎を解く

以前、あるテーマの本を探しに図書館に行った時に、ふと文庫で目にとまったものがこの「竹内文書」に関するものでした。学術的で難しそうな本でした。その後、コズミックダイアリーを学ぶうちにまたこの「竹内文書」という名前を聞くことになり、意味あって出会ったのだと感じ、まずは入門的なこの本を読みました。

おもしろい!
以前グラハム・ハンコックの「神々の指紋」を読み始めて鳥肌が立った、あの時のような感動を覚えました。読み進むうちに、中には長い年月を経て伝わる内に内容に変化や間違いが混じった事実もあることについて書いてありましたが、それを差し引いても、全体に流れる真実というものが、そこには存在しているように思います。

「竹内文書」には、宇宙からやってきて、この地球に住み始めた「天皇」の名を持つ神々の行いを、淡々と歴史として綴ってあるようです。それをもとに、日本各地に散らばる巨石文明などの謎も説明がなされています。アトランティスやムー大陸の地図と思しきものも含まれています。昔よく読んだ、手塚治虫の「三つ目が通る」によく出てきた遺跡の話は、こういうところから取ったものだな、と思いました。

日本には漢字が入ってくる前に、独自の古代文字があり、この「竹内文書」ももとはそのような神代文字で書かれていたものを、後に漢字仮名交じりで書き改められ、伝えられたそうです。
国が認める記紀(古事記・日本書紀)こそが正しいとして、私たちはそれだけを学校で習いました。しかし、2012年を目前にして、真実のベールはどんどんはがされていっているのかもしれませんね。

これを読んで、もっと神社や遺跡などを、興味を持って訪ねてみようと思いました。

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猫たちを救う犬

先日、母のお墓参りで帰省した際に、父の帰宅時間より早く到着してしまったので、子供たちを連れてブックオフに入った。素早く目にとまった本を何冊か手に取ったのだが、なかなか買う本が決まらない子供たちを待っている内に、この本が目に入った。変わったタイトルだったので手に取り、パラパラとめくっていたら、猫と犬が一緒の可愛らしい写真がいくつも目に入った。ちょっと読んでみようかな、と、一冊105円という値段にも引かれ、他の本と一緒に買って帰った。

翌日、ちょっと外で時間をつぶす必要があったので、この本を持って出かけた。で、読み始めたら止まらない!どんどん引き込まれて、家に帰ってからも続きを読み続け、結局その日の内に読んでしまったnote

主人公のこの犬には特殊な能力があり、傷ついたり、障害を負っていたりして助けを必要としている生き物を見つけ出し、自ら救おうとするのだ。

この犬自身は食事もろくにもらえないような生活保護を受けている家庭で元々飼われていたものだが、その家族は補助金をドラッグに使ってしまうような人たちで、結局家を追い出され、子犬を抱えたこの母犬、ジニーは、子犬共々餓死するがままに放置されていた。そんな極限の状態で見つかった時にも、子犬を守るためにジニーは人間に吠えたてた。

無事に動物愛護施設に保護され、子犬たちも順次新しい家庭に引き取られ、ジニーは施設で避妊手術を受けてまだ傷が癒えていない状態だった。そこへ、仕事も生活も順調だったのに、仕事中の事故で利き腕の右手の機能をあらかた失い、生きる気力を失いかけていた一人の男を連れた女性が犬を探しに来た。その男が立ち直るためには、犬は良い助けとなってくれると判断したのだ。男はどうせ飼うなら純血種の大型犬が欲しいと考えていた。檻には、一緒に避妊手術を受けたドーベルマンと、小さなみすぼらしい雑種のジニーがいた。男はドーベルマンが欲しかったのだが、彼を連れてきた女性も施設の人も、利き腕の悪い男には小さい犬の方がいいだろうということで、無理やりその犬を持たせて散歩に出した。男は散歩の最中にジニーの魅力に心ひかれ、また、その後施設の人からジニーが保護された経緯を知らされて、このジニーを引き取ることに決めた。以来、自暴自棄になっていた男の生活は、ジニーを中心に回り始める。

ジニーは散歩中、野良猫たちに興味を示した。ある時、ジニーのために仲間を増やそうと動物愛護施設に出向き、ジニーが特に興味を示した一匹の子猫を連れて帰る。数日後、その子猫は耳が全く聞こえていないことが分かった。ジニーは散歩中、傷ついた猫や障害を負った猫、放置されて死にかけている猫を特殊な能力でかぎ分け、男にその猫たちが欲しいとねだった。ジニーは最初に男に会った時も、その男に興味を示したが、それは男が事故にあってまだ日も浅く、傷ついたものであったからかもしれない。町で障害者を見つけては保護するように寄り添ったり、岸に打ち上げられているアザラシを助けようとしたり、ジニーの本能は傷ついた生き物が何であれ、助けようと働くらしい。そして、皆ジニーの愛情いっぱいの優しさに触れて、次第に心を開いていくのだ。

ジニーと暮らすこの男も、彼にジニーと出会うきっかけを作った女性も、ジニーに導かれるように多くの猫たちを保護し、必要があれば去勢手術を施し、えさを与え、労災保険の生活費の殆どを野良猫たちのために費やして幸せを満喫している。ジニーのおかげで、彼らもすっかり猫たちの救世主になってしまったのだ。

世界中に地域猫の問題はあるようだ。しかし、町に増えた猫には何の責任もない。彼らはただ生きているのだから。その命を抹消する権利は、私たち人間には無い。同じように野良猫の殺処分に対して、活動をしている日本人もいる。見た目のかわいらしさだけを追求した猫ブログは多いが、私のお気に入りのブログの作者の方は、ブログを通じて殺処分をなくすための署名集めをして活動をしている。

興味が湧いたら是非見てみてください。

ジュルのしっぽ 猫日記

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水と宇宙からのメッセージ

8月15日にコズミックダイアリーフェスティバルに参加し、急遽ゲスト出演が決まった江本勝氏の講演を聞くことも出来た。江本氏は水の伝道師として知られ、水が情報を記憶するものであること、また、水が私たちの波動を受け止めて、その情報を伝えていることを、水の結晶写真を用いて伝えていらっしゃる。「ありがとう」の波動を送った水はきれいな結晶を作るのに、「ばかやろう」「戦争」などの否定的な波動を送った水は、結晶を作ることが出来ないということを、数多くの実験を通じて私たちに目に見える形で示してくださっている。今や世界中を講演し歩いていらして、日本にいらっしゃること自体少ない方なのに、今回コズミックダイアリーフェスティバルに急遽いらしてくださることが出来るなんて、本当に素晴らしいシンクロニシティであり、宇宙が私たちに「そう、この道でいいのだよ」と祝福を送ってくださっているように思えてならない。

私は今回のコズミックダイアリーフェスティバルで、ボランティアのお手伝いをしていたのだけれど、お昼の休憩時間の間にいらした江本さんが著作を持って来てくださっていたので、その場で最新刊であるこの本を購入してサインをいただいたscissors
手放しに嬉しいheart01

本自体は130ページ強のさほど厚くないものだけれど、この中には本当に単純で明快な「愛と感謝」について書かれている。たくさんの美しい写真と共に、私たちにとって「愛」と「感謝」の波動がどれほど必要なものなのか、そして、それらの言葉が起こす奇跡について、本当に分かりやすく書かれている。どんな宗教書よりも簡単に、そして実感を伴って読める。宇宙の真理を見ることが出来る。こんなに薄いのに、究極の叡智に付いて余すところなく伝えている素晴らしい本なのだ。

水は化学的、物理的に見ても、全く通常の物質とは違う動きをする。いわゆる一般的な科学的法則から外れた動きをする特別な物質なのだ。例えば一般的な物質は、気体→液体→固体と順に密度が高くなる。ところが水は、液体の時が一番密度が高い。だから氷は水に浮くのだ。これは物理学の法則に全く合っていない。この妙な動きをする物質が、私たちの体の大半を構成している最も身近とも言ってよいものなのだ。私たちは水なしに生きることは出来ない。

その水に対して、私たちはどれほど意識して感謝しているだろうか。
日本のような水に恵まれた国に暮らしているとかえって分かりにくいのだけれど、水はあって当たり前ではない。私たちの体の70パーセントを占める水に対し、私たちはもっと意識を向けるべきではないだろうか。
どんなに汚染された水であっても、「愛感謝」の波動によって、その水が生き返ることをこの本は教えてくれる。希望でいっぱいの本だ。

本の帯に「水研究15年の結晶」と書かれていたが、本当に江本氏の伝えたいエッセンスがこの本に詰まっている、素晴らしい本だ。超、お勧め!

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ジュルのしっぽ

昨日、ブログを作ろうとあちこちのサイトを比較検討していたら、この書籍のもととなったブログに行き当たった。一枚一枚の写真にほんの一言コメントがあって、それがすごく優しい…

思わず引きつけられて、ずいぶん長い時間読みふけってしまった。
そして、ブログから作られたこの本を衝動買いした。

読み進むうちに、いろんなことが分かってきた。飼い主の奥さんは猫アレルギーな上動物と暮らしたことが無かった。でも、弱って今にも死にそうだったジュルを台風の直前に救出し、その後獣医さんに連れて行って猫エイズのキャリアであることが分かった。それでも、飼い主さんはジュルを見捨てることは決してしなかった。大事に大事にされて、見違えるようにきれいになって、すごく幸せに暮らしている。たとえキャリアであっても、死ぬまで発症しないこともある。このまま幸せに天寿を全うしてくれたらいいのに。

この飼い主さんのすごいところは、野良猫問題や保護された犬や猫が殺処分されていることを知って、何か自分にできることはないかと奔走しているところだ。自宅の周り半径50メートル以内の野良猫の去勢や避妊手術を進めたり、殺処分を少しでも少なくするための署名活動や、保護された動物たちの里親を探したり、たとえ里親が見つからなくても天寿を全うするまで面倒をみるシェルターと呼ばれる場所を増やす活動(ライフボート)に積極的に協力している。この本の印税は全てライフボート友の会に寄付されることになっている。

写真を見ただけで愛情いっぱいに面倒を見てもらっているのが分かる。
この本はずっと大切にして、時々取り出して癒してもらおう。

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犬と私の10の約束

しばらく前に話題になっていたので、借りてみてみました。「犬の10階」というものがベースになっていて、それにストーリーをつけたものだそうです。
「犬の十戒」は泣けました。
動物を飼うにはそれなりの覚悟が必要なのは本当です。
ストーリーも安心して見ていられるもので、好感が持てました。
犬の十戒は以下の通りです。

1私と気長につきあってください。
2私を信じてください。それだけで私は幸せです。
3私にも心があることを忘れないでください。
4言うことをきかないときは理由があります。
5私にたくさん話しかけてください。人のことばは話せないけど、わかっています。
6私をたたかないで。本気になったら私の方が強いことを忘れないで。
7私が年を取っても仲良くしてください。
8私は十年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください。
9あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません。
10私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを。

「犬の十戒」の出典をいろいろと調べていたら、
これは元々「鳥の十戒」であったということがわかりました。
以下のリンク先に元の「鳥の十戒」が載っていますので、是非ご一読を。

http://www.tsubasa.ne.jp/jikkai.html

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奇跡のシンフォニー

生まれてすぐに孤児院に預けられた11歳の少年が、音楽を通じて両親に会えると一途に信じ、彼の音楽の才能が別れ別れになっていたその子と父親、母親を再会させる物語。フレディ・ハイモアくんの扮するエヴァンがひたむきで素晴らしい。たくさんの優しい人たちが出てきて、人間ていいな、と感じさせてくれる。お父さんもお母さんも、皆がひたむきで優しい気持ちになれる。最後のラストシーンはあまりにもファンタジーだったけれど、それでも、ファンタジーだからいいか。いろんなジャンルの音楽も聞けるし、手放しに安心して見られる素敵な内容。

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西の魔女が死んだ

ラジオで紹介されていたのが気になって、つい原作の本を買い、DVDを借りてしまいました。DVDを先に見ました。シャーリー・マクレーンの娘さん、サチ・パーカーさんが、素敵なおばあさん役をしていらっしゃいました。
原作はまだ読んでいないのですが、風景がとてもきれいでした。山や木々、せせらぎ、そして、おばあちゃんの家。
不登校の中学一年生の女の子が、一カ月ほどおばあちゃんのところで暮らします。おばあちゃんは魔女の家系。おばあちゃんのおばあちゃんが魔女で、おばあちゃんの妹は占い師。でも、おばあちゃん自身は違うといいます。主人公の女の子「まい」は、おばあちゃんに頼んで魔女修業を始めます。おばあちゃんのまいに対する一言一言はあまりにも当然なのに、でもなかなか実行が難しいこと。早寝早起きすることや、何でも自分で決め、それを最後までやり遂げる意志の力を養うこと。もしかしたら、大人にも難しいことかもしれません。でも、基本的な規則正しい生活態度や、意志の力は、人が生きる上でとても大切な要素です。それを、おばあちゃんの山の美しい生活の中で教えてもらいます。ラストシーンは悲しかったけれど、でも全編を通して美しい、ゆったりとした時間を感じ、堪能することができました。そして、決してお説教がましくなく、人が生きる上で大切な基本を教えてもらいました。

小学生や中学生だけでなく、大人にも見てほしい映画だと思いました。
私も、あんな風にゆったりと時間が流れる場所が欲しい!
努力して手に入れたいですcherryblossom

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チャーリーとチョコレート工場

ロアルド・ダール原作の、子供たちに大人気のお話のDVD。
ロアルド・ダールの本は子供たちが大好きで、私も一度は読んでみなくては、と思っていながらなかなか読めずにいる。このDVDも何度か過去に借りていたのに、見ないまま期限切れで返したことが数回。今回ようやく見ることができた。中学生の娘がこのDVDを見るなり、自分の印象に残っているシーンのセリフを片端から喋っていく。何度見ても楽しめるんだそうで、すべて頭の中に入っている様子。

ファンタジーのDVD化というのは、大抵がっかりするようなものが多い。その最たるものがミヒャエル・エンデの「ネバーエンディングストーリー」かもしれない。私は「チャーリーとチョコレート工場」の原作の方は読んでいないけれど、DVDはとても楽しめた。先に本を読んでからDVDを観た娘も楽しめたようなので、よく出来ていたのだと思う。セッティングだけでなく、役者さんがとても良かったのだろう。

主役演じるジョニー・デップはもちろんのこと、チャーリーを演じたフレディー・ハイモア君がとてもいい味を出している。そして、チャーリーにそっくりのおじいちゃん!素敵なお父さんとお母さんに、おじいちゃん、おばあちゃんたち。極端な個性をもったチョコレート工場見学参加者たちや、街の人たち。とにかく分かりやすくて、でも、家族の大切さをさりげなくメッセージとして伝えている。

ジョニー・デップの出演する「シザーハンド」というちょっと大人向けのファンタジーがあるのだけれど、街のつくりがその「シザーハンド」の町並みによく似ている。監督さんがティム・バートンで、一緒だからかな。

久しぶりに夢のある楽しいDVDを観たと思う。

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世界ウルルン滞在記1<小栗旬>

13年間もこんな番組やっていたなんて知らなかった。毎週やっていたんだろうから、かなりの録画数があるのだと思う。その中の選りすぐりをDVD化したものがこれらしい。
本編は、若き日の小栗旬さんが、冬のバイカル湖の漁師の家で一週間過ごした記録だ。厳しい自然の中で生きている人たちにとって、魚や動物を狩ることは死活問題だ。感傷に浸る小栗旬さんを、ステイ先のパパさんは「それがここの生活だ」と諭す。「おまえの気持も分かるけれどね」と言葉を添えるのも忘れない。
この中でパパさんのおっしゃっていた言葉一つ一つが厳しい生活から得た人生訓だ。
特に素晴らしいと思ったのは
 誰だって寒いのはいやなんだ。
 大切なのは仕事を楽しむことだよ。

普段の生活で、たくさんの人たちが今に満足できずに常に不満を言っている。
塾に来る子供たちもそうだ。
でも、嫌なことを数え上げて何になる?
与えられた状況で、精一杯楽しく生きることが大事なんじゃないだろうか。
今の状況を自分で変えられないなら、自分を変えて楽しめるように工夫することはできるよね。
そして、この人生を精いっぱいに生きること。
そこに幸せってあるんじゃないのかな。

ネガティブな気持ちを常に持っていると、ネガティブな空気を常に身にまとうことになる。
でも、いつもポジティブでいられれば、周りに光を投じることだってできる。
そして、だんだん周りに人が集まってくるようになる。

だから無いものばかりあげつらえて不満を言うのはもうやめよう。
そして今を楽しんで精いっぱい生きるならば、人生は180度素晴らしい大転換を図るだろう。

先のお父さんの一言に、私はそういうメッセージを受け取ったのだ。
この一言に、感謝。

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りんごは愛で育てる


木村秋則さん。りんご農家。自称、りんごの木の手伝い。
NHKで放映され、大反響を呼んだという番組収録DVD。
番組は45分だが、DVDにはさらに30分ほどの木村さんへのインタビューが収録されている。その後、テレビでは伝え切れなかった内容が書籍になり、それを読んだ方からのご紹介でこのDVDと本のことを知った。

農業界の常識では無農薬、無肥料でりんごは育たないという。ところが、りんごを育て始めて間もなく、夫婦ともにその農薬で健康を害した木村さんは、他の農作物で行われている自然農法の本に出会い、無農薬でりんごを育てる決意をする。ところが、じきにりんごの木は虫の餌食になり、病気に襲われ、あっという間に葉を落としていく。3年、4年とりんごは実るどころか木まで枯れかけていく。夜は外に仕事に出掛け、昼間はりんごと向かい合う日々。奥さんにも子供たちにも苦労をかけ、満足な食事も子供たちの学用品も買ってやれない。そんな中、何度も農薬を使うことを考えた。ある日、弱音を吐く木村さんを見て、お子さんが「これまでの私の我慢は何だったの?」と言ったという。ちゃんと子供たちにも木村さんの思いは伝わっていたのだ。何度も諦めかける木村さんも、春になって雪が解けると「もう一年やらせてくれ」と奥さんにお願いしたそうだ。
しかし、ついに追い詰められた木村さんはある日りんご畑の近くに聳える山に自殺を図りに出掛ける。そこでりんごの木によく似たどんぐりの木を見つけ、何の農薬も肥料も施さない木になぜ病虫害がつかずに元気に育つのかを考える。そして根元の土を手で掘ってみた。驚くほどやわらかい。そこで木村さんには分かった。直感だった。この環境をりんご畑に再現すればいいのだ、と。
以後、りんご畑の根元の草は刈らず、伸び放題。そして少しでも自然の環境に近づけようとした。実に農薬をやめてから8年後、見事にりんごが花咲き、ようやく実りを迎えた。有難くて涙が止まらなかった。

DVDには、8年間を耐え忍んだ木村さんにしか言えない金言が多くちりばめられている。本当に宝石のような言葉たち。
「育てない。手助けするだけ。」
「りんごの気持ちになって考える」
農業は子育てと同じだ。木村さんの言葉一つ一つを子育てに置き換えて考えてみる。そして、その手法を子育てにも学ぶべきだと思う。

農薬を使い肥料を施したりんごの根は、肥料を与えたところにしかなく、すぐに抜けるそうだ。ところが木村さんのりんごは肥料を与えていないので、その根は20mにも達するという。自分で養分を求めて根を広げていくのだ。その根を傷めないために、大型機械は決して入れない。土を踏み固めるからだ。木村さんは手間をかけ、全てを手作業にこだわる。
もちろん全く自然の環境ではないし、収穫を目的としているため、人が手を入れなければならない部分も多い。木村さんはりんご畑の中を歩き回り、一本一本の木に話しかけながら、その健康状態もしっかりもしっかりと見つめながら、必要な手を加えていく。りんごの木に付くダニが害虫を食べてくれる。害虫と益虫のバランスも見逃さない。害虫の方が増えれば、自分の手で取り除く。病気もしかり。


木村さんのりんごは2年放置していても腐らないという。そのまましぼんで、なお甘い匂いを発しているのだ。切って置いておいても変色することは無い。塩水に付けておく必要はない。東京の有名レストランのシェフが木村さんのりんごでスープを作っているが、そのシェフが腐らない理由をこう述べる。生産者の魂がこもっているのでしょうか、と。

農薬も肥料も何も使わずに育った作物は、自然の恵み一杯に、食に必要な生命力に満ち溢れているのだろう。
木村さんはこうも言う。りんごの木が頑張って実を付けてくれたのだと。自分は手伝っているだけで、全ては自然の恵みなのだ、とあくまで謙虚だ。人間の本来あるべき姿を教えてもらった気がした。

「技術も心も伴った人がプロ」と木村さんは言う。
木村さんは本当によく笑う。撮影当時(2006年)57歳だった木村さんの顔には、苦労を忍ばせる深い皺が刻まれていて、それが木村さんを実際の年齢以上に見せている。

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