子供たちと一緒にDVDを借りてきても、見る時間が無くてそのまま返してしまうことも多いのだけれど、今回はちゃんと見られた\(^O^)/
「尊厳死」がテーマ。主人公が19歳の時に海に飛び込んで首の骨を折り、以来四肢麻痺の状態で26年間家族の介助を受けながら生きてきたけれど、既に生きるのが「権利」ではなく「義務」となってしまっていた。そんな彼の尊厳死を求めるための活動の記録と、それを取り巻く人たちの心の葛藤を描く。スペインでは尊厳死が認められていないために、それを認めてもらうための裁判は難航していた。実話だそうで、彼が死に向かうビデオはテレビでも放映されたのだそうだ。
愛するものが動けなくなってしまい、死を望んでいるとしたら、自分はそれをどんな風に受け止めるのだろうか。特に父親が辛そうだった。ずっと介助してきた兄嫁も。誰も彼の死を望んでなんかいない。でも、本人はもう生きているのが辛いのだ。彼の痛みを最後まで理解できなかった実兄も、彼を愛するが故に全てを受け入れる決意をした他の家族も、どれだけ辛い思いをしただろうか・・・。
自分が彼の立場であれば、同じように尊厳死を求めるかもしれない。でも、自分が家族の立場であれば、それを受け入れるのがどれだけ難しいかは容易に想像できる。
「私を本当に愛しているなら、手伝って欲しい」
愛するが故に、私も手を貸すことが出来るだろうか。相手が心からそう望むなら、もう十分に考え抜いてその道を選ぶなら、十分に話し合った上でなら、私も理解して手を貸すことが出来るだろうか。自分のために生きてだなんて、決して言ってはならない。それだけは分かる。
愛しているから・・・。
彼の尊厳死の裁判のための女弁護士が、彼が十分に正気であることを証明するための本を出版するために奔走するが、彼女自身も不治の病を患っていて、出版の準備が整い次第、彼の尊厳死を幇助するつもりでいた。その後彼女も自ら尊厳死するつもりで。しかし、本の刷り上がりを持参してくるはずの彼女は現れなかった。送られてきた本に挟まっていた手紙に何が書いてあったのかは伏せられていたけれど、彼女は尊厳死を果たす前に痴呆の症状に犯されてしまったようだった。主人公は自らの意思で、友人たちに支えられて尊厳死を遂げるが、主人公が最後に愛した弁護士は、尊厳死の前に何も分からなくなり、彼女を大事に思う夫の元で静かな余生を送ることになる。その対比が、また何とも言えない・・・。
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